【中国知財分析】近年の中国の知財政策の特徴4「国際的な知的財産システムへの統合」

2022/12/23

この記事では、近年の中国知財政策の特徴の4つ目、「国際的な知的財産システムへの統合」について解説します。

中国の知財政策の概要について解説した記事はこちらです。

国際的な知的財産システムへの統合



2021年の特許法の意匠改正で、部分意匠の制度を新設しました。この改正は国際的な基準に沿うもので、米国、日本、欧州、韓国等と同様の制度を導入した事になります。また、「局所的なデザインに注力する」という現在の産業のニーズに適応するものでもあります。
もう一つは、意匠の国内優先権制度の導入と意匠保護期間の延長です。これらは全て、中国が将来的にハーグ協定に加盟することを目的としたものです。
中国は現在、国際組織に積極的に参画しており、国際訴訟の選択優先地として益々好まれるようになると予想され、中国での知財戦略が重要になります。

中国の知財分析は弊社にお任せ下さい

今回は、中国知財分析について解説してきました。

弊社では国際的な事業展開をしており、その中でも中国の知的財産の出願・権利化、分析に強みを持っております。

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本記事の執筆者プロフィール


郝家歓氏 (Jiahuan Hao)
ScienBiziP Intellectual Property Agency Co., Ltd.
中国弁理士

国内外の特許出願を数千件対応するなど中国弁理士として知的財産業界で長年経験を積み、中国の政策動向にも明るい。
様々な産業・技術関連の特許情報調査、競合他社報分析、特許リスク調査、特許侵害分析、特許無効証拠調査の経験も有する。