中国特許分析セミナーを東京にて開催しました。

2020/03/10


弊社は2020年2月14日(金)に東京にて【中国特許分析セミナー】を開催しました。

本セミナーでは弊社による知財の最新トレンド分析、AIを活用した知財分析ツールの紹介や、台湾の知財コンサルティング会社であるWISPROを招いて、中国の5G関連分析、自動運転のランドスケープに関する分析に関する講演を行いました。日本全国から40社以上の参加をいただいて満席となり、中国知財への関心の高さを改めて感じさせられました。

[講演者]

李 香蘭     知財コンサルティングセンター 兼 標準必須特許統轄センター所長 (ScienBiziP Japan)
大久保 貴史   第三知財コンサルティング部 副部長 (ScienBiziP Japan)
Jackson Lin        Vice President (Wispro)
Bace Tseng          Vice President (Wispro)



セミナーは4つのセッションで構成され、セッション1では最新中国特許トレンドをテーマにして弊社の李が講演を行いました。


中国政府の政策や特許出願トレンドなどの最新のデータに基づいた中国知財動向について発表を行いました。また、それらのデータを独自に分析し、これからの中国知財動向の見通しについて弊社の見解を述べました。


セッション2ではWisproのJackson Lin氏が「5G標準必須特許データの考察」について講演を行いました。


5Gの概要とその利用分野の紹介、そして5Gによって今後の自動車産業がどのように進歩していくのか説明を行いました。また、1Gから5Gまでの出願のトレンドや今後の5Gの方向性についてもWisproの知財コンサルタントが独自に分析した内容を紹介しました。

特に、宣言された中国の5G標準必須特許データを分析した結果、全体の50%以上のパテントファミリーを中国企業が所有していることが判明し、5G標準必須特許について中国企業の存在感の高まりを改めて示しました。



セッション3ではWisproのBace Tseng氏が「自動運転とLiDARのIPランドスケープ分析」について講演を行いました。


自動運転やLiDARにおける特許出願動向やサプライチェーンの分析、M&Aデータなどを用いて、事業戦略に貢献するIPランドスケープの手法について紹介しました。
特に、LiDAR分野で最も投資金額を獲得したイスラエルの企業と中国のスタートアップ企業の技術開発の方向性、商品展開戦略、特許出願戦略などについて比較するケーススタディを取り上げ、日本企業は今後どのようにして事業戦略や知財戦略を進めていくべきであるか提言を行いました。


最後のセッション4では弊社の大久保が「InQuartik社のPatentcloudの紹介とDemo」を行いました。




台湾のInQuartik社開発の特許検索・分析プラットフォームであるPatentcloudの5つの製品(Patent Search, Quality Insights, Due Diligence, Design Search, Patent Vault)の説明を行いました。
AIを活用し、1-clickだけで分析を行うことができる点や、Patent VaultやDue Diligenceを用いて簡単にIPランドスケープ分析が可能になる点などについて実際にデモンストレーションを行いました。


今後も弊社は話題のテーマを中心に中国知財情報や知財コンサルティングに関するセミナーを開催する予定をしております。ぜひ皆様方のご参加をお待ちしております。